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手探りな絶望

第19章 休日


布団に潜り込み
冬実を抱きしめると
冬実は
甘えるように
俺の胸元に
頬をすりよせた


甘えていいよ


好きだ


愛してる


痛くない?


綺麗だよ


恥ずかしがらないで


冬実





熱くなっていく
冬実の体を
感じながら

俺は

目の前の
愛おしい人の
幸せを願いたいと思った


そして
冬実の家族を

俺の大切な全ての人の
笑顔を
願いたいと思った



今度
流星を見ることができたなら

迷うことなく
そう
願おうと。

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