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手探りな絶望

第4章 野球



その仕草に
クスクスと笑う
彼女


気が利いて
大人しく
小さな声


それなのに
野球が好きで



少し
酒を飲む



赤らむ頬は
まるで
桃のようで


肌が白いせいか
あまり化粧をしていないのに

唇が

赤い





冬実




そう名前を呼んで

その頬を
両手で
優しく
包む日が


来たりするんだろうか…

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