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手探りな絶望

第4章 野球


約束通り
カフェで
コーヒーを一杯だけ
飲んで

そのあと
彼女を送るため

俺は彼女と
彼女の差し示す方角へと
夜道を歩いている


カフェで
日曜日一緒にグランドへ
行く約束をしたばかりだから
上機嫌だ


けど
もちろん
俺の両手は
自分のポケットの中


とりあえず


大事なこと




聞かなきゃ。



「佐々木さん」



「はい」



「怖いストーカーは
元彼だろ?」



「う…うん」



「そのあと
誰かと付き合ってる?」




「いえ…今は誰とも…」




「そんじゃ
俺と一緒だな!

俺、彼女募集中」




「あ、そ、そうなんですか?」




聞かれる前に
教えてやる

しかも
彼女募集中だと
アピールする



今日の
俺のミッションは
無事に遂行された

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