テキストサイズ

高校変革期

第1章 スマホの電池

「あの、大丈夫?」

流石にこの状況で手を貸さないのは
人としてどうかと思った

「うん。平気」

ピクリとも動かないで
苦しそうに男子生徒は答えた

絶対平気じゃないことは
目で見てわかった

「平気じゃないと思う
肩かすから掴まって」

男子生徒はゆっくりと顔をあげた
驚くほど青い顔をしている

「あ、ありがとう。」

戸惑ったように言った

「俺、佐々木海人(ササキカイト)って言うんだけど
名前と学年聞いてもいいかな」

突然の自己紹介
佐々木海人……
どっかで聞いたことあるような…

まあいっか

ストーリーメニュー

TOPTOPへ