高校変革期
第2章 カーテンの隙間
次の日
何でもない1日だった
相変わらず知人はうるさいし
授業はだるいし
とにかくなんでもない日だからこそ
疲れた
授業中窓の外を見ながら
ふと考えた
━━もし、いま突然の余命宣告を受けたなら
1日1日をもっと大切にして
生きられるという喜びを感じながら
毎日を精一杯生きるんだろうな。
きっとそんな日々が
1年でも半年でも3ヶ月でも続いたら
このさき生きるかもしれない
何十年という長い月日よりも
ずっとずっと充実した日々になるんだろうな
でもそんなことはまずありえない
考えるのもめんどくさくなって
その日の授業は寝てしまっていた