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高校変革期

第2章 カーテンの隙間


「大丈夫ですか?」

小声で声をかけてみる

ベッドの中の人がゆっくりと顔を出した
この顔、どっかで見たことがある

その人は私を見た瞬間バッと起き上がり
まじまじと顔を見てきた

「……もしかして浅倉さん?
俺だよ俺!佐々木海人!」

あー……

「メガネかけてないから
分かんなかった」

完全に記憶から
消えかけていたとは言えない

「連絡ちょうだいって言ったのに
くれないから何のお礼もできなかった
あの時はありがと」

妙に寂しそうな顔で言われた

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