
蛹
第2章 2
「孝之…大丈夫か?」
「俺…あんな奴に…あんな奴に…」
「孝之…」
「あきら…俺…何が何だかよくわかんねぇ…クッ……クッ」
「孝之…忘れるしかねぇよ…な…つらかったろ」
「…あきら…あいつ…俺をどうするつもりなんだよ…」
「わからねー、近づかない方がいい。できるだけ俺につけ。」
「…うん」
「孝之…お前…シュンと…やっちまったのか?」
「やられたっていうか…お尻弄られた…指で…あんなこと…嫌だった…痛くて痛くて…」
「そっか…今も痛い?」
「大丈夫…ただ心が痛いよ。」
「そうだよな、ゆっくり休めよ、」
ベッドに寝かすあきら
「うん、あきら、ありがとう、来てくれて」
「お休み、孝之」
あきらが部屋から出て行く
…はぁ…嫌な1日だった…な…
シュンの顔なんか見たくもない。
…ひじり…何してっかな
ゆっくり目を閉じる
「拓哉……孝之がシュンに襲われたんだ……」
あきらが拓哉に電話していた
「拓哉…シュンて怖い奴だな………」
「なぁ……シュンて男しか抱けないのか?」
…危険だな…あきらわそう思った。
オーナーに言うか……
孝之が危ない目にあう前に。
あきらわ、次の日オーナー室に向かった
