
蛹
第2章 2
「チッ…なんだよ!!いい時に!!」
孝之から離れ携帯に出るシュン
「オーナー、どうしたんですか?」
「お前、どこだ?帰ったのか?」
「オーナー店ですか?」
「ん、お前に頼みあってな!!どこにいる?」
「あ!!すみません、ちょっと地下に酒取りにきてたんで」
「そうか、すぐ来てくれないか」
「わかりました。すぐ戻ります」
携帯をきる
「チッ…クソッ」
ワインを持ち身支度をするシュン
「孝之!!お前運がいいな……でも、お前わ俺が必ずいただく。ぢゃな!!」
男らも一緒に出て行った
ホッとした瞬間震えが止まらなくなった。
「クッ…っ…うっ…」
声もでない…体も動かない……
裸でうずくまる孝之…
一方…あきらが孝之を探していた
「あいつ帰る時わ、必ず声かけるのによ…今日わなかったな!!何かあったのか…」
携帯を鳴らす
しかし応答がない
あきらわシュンを探した
控え室でシュンを見つけ駆け寄る
「シュン!!孝之知らねーか?」
「さぁね」
ニヤリと自分の指を舐めるシュン
「お前…孝之に何かしたのか。」
「だったら?」
「孝之わどこだ?」
「さぁね。可愛い子猫ちゃんわ今ごろ震えて飼い主を待ってるかもね」
「お前…まさか…」
「拓哉と一緒だ…フフフ感度が最高…」
「………」
あきらわ寒気がした
「ほら!!早く行ってやれよ」
地下のカギを渡す
あきらわ急いで地下に向かった
カギを開け中に入る
「孝之!!どこだ!!」
「孝之!!」
奥へ奥へと進むと、孝之の携帯と服が落ちていた
「孝之!!どこだ!!」
かすかにうなり声が聞こえた
「孝之…。」
声のするほうに近づくと裸でうずくまる孝之をみつけた
「孝之!!!大丈夫か!!」
「……クッ…あ…あき…ら………」
「孝之!!…」
孝之を抱きしめる
「あ…きら…俺…シュンに…シュンに…」
「何も話さなくていい、家帰ろ…」
服を着させマンションに帰りシャワーをさせた
