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第1章  1


…ここわ、どこだ…

白い天井………いい匂いがしてきたな……


「目…冷めたか…」

「…どこ?」

「俺の家」

「…あの…」

「飯できたから食おう!!」

ゆっくり起きあがらせる男…

「かなり、ボコボコにされたな…」

「………あの…」

「あ!!俺佐久間聖、キミわ?」

「あんた…誰?あいつらの仲間…」

「冗談だろ!!俺わ、夜勤明けであの道を通っただけ…そしたらキミが殴りつけられていた。ほっといても良かったんだけど…医者だし…そうわいかないだろ…」

「別に良かったのに…殺されても…」

「おぃおぃ…助けた身にもなってくれよ。」

佐久間という男の顔にわ、かすかに傷があった

「………」

「飯食おう!!」


テーブルに座ると、温かいスープがあった

「………」

ゆっくり口に運ぶ…

……うめぇ……

…こんなの食べたことねぇ…

孝之わ、うつむいた

「まずいか?」

「………うまい」

「そっか!よかった」

「…………」

「キミ…いくつ?」

「……18」

「ヤバいことしたのか?」

「父親が…失踪した…借金残して。」

「なるほど…よくある話しだな。」

「…………」

箸を置く孝之

「すまない、つい…」

「…帰る」

「帰るって…行くあてあるのか?」

荷物を持ち立ち上がる孝之の手を掴む

「…離せよ」

「そんな身体で歩くのわ無理だ、よくなるまでここに居てかまわない。治ったら出て行くといい」

「なんで……ほっといてくれたらいいだろ…赤の他人なんだから…」

「その前に俺わ医者だ…わかったな…治るまでわ、ここで絶対安静だ!!」

「おせっかい…」

「よし!!飯食ったら、横になって休め。」

飯を食べ孝之わベッドに横になった

「包帯、替えるよ」

包帯を替えている佐久間…

医者か……

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