
蛹
第1章 1
「この仕事わ、そんなに難しくないから、今日わ俺の隣で、見といてくれたらいいから。客の相手するだけだから」
孝之わ、あきらの横に座り、ずっと見ていた。
何人かの指名があり、行ったり来たりだったが、うまくこなしていた
女らわ、うまく騙されてると、孝之わ思った
「ここに来る客わ、金持ちか、寂しい女だけだ、だから相手になって話し聞いてやればいいんだ!!」
「はい…」
「明日から、いろいろやってみろよ。」
「はい、」
「よし、帰るか」
「はい」
マンションに戻る2人
扉を開けると中から、可愛らしい男が出てきた
「あきら……どういう…こと……その子…誰………あきら………浮気…」
「ばぁか…違うよ、こいつわ、今日からバイトで入ったんだ、しばらくここにいるから、」
「そうか…ごめん…」
「ったく、俺わ、拓哉だけだぞ。」
「あきらっ!!」
孝之の横を通り過ぎ、後ろのあきらに抱きついた
「あぁ…こいつ、俺の恋人の拓哉だ…」
「え?恋人?」
「うん。」
「え?…だって、男だよね。」
「あぁ…そういうこと」
「…………」
「理解不能って顔だな(笑)」
「はい………」
「当然だよな。」
「…………」
「男同士の恋愛も存在するんだよ。」
「よく…わからないです…俺。」
「わからなくて当然だ」
「………」
「俺ら、もう二年になるんだ。」
「そんなに……」
「ん。こいつぢゃねぇとダメなんだ。」
「…………」
「拓哉!!今日わ、ラブホ行こうな。これからわ、外で会おうな。」
「うん!!あきら、いこ」
「え?…あ…俺、外行きますから。」
「いいよ、お前一文無しだろ。大丈夫だ。」
「でも、」
「いいよ。ぢゃな」
2人が出て行った
…付き合ってるとか…うそだろ……ラブホで…何すんだろ…
頭が混乱状態の孝之だった
