
蛹
第1章 1
「…はぁ…なんで…」
「わかんない……男なのに…孝之のことばっかり考えてしまう」
「ひじり……男なんだから…やめよう…」
「そう…だよな」
佐久間が部屋に消える
「はぁ………」
頭を抱え込む孝之
次の朝。
「おはよう、孝之!!朝ご飯できたぞ!!」
部屋を開けると荷物ごとなくなっていた
ベッドの上に紙の切れ端があった
…いろいろサンキュ、とりあえず一人でやってみるよ…
「孝之!!」
マンションを飛び出し近くを探す佐久間
しかし…孝之の姿わ消えていた…
孝之わ、繁華街を歩きまわっていた…
「兄ちゃん、いいこがいますよ…どうですか?」
呼び込みに声をかけられた
「あの…バイトしたいんです…」
「あぁ!キミ、バイトの子か!奥にオーナーいるから!」
背中を押される
中に入る孝之
「あの…バイトしたいんです…」
「あぁ!オーナーバイトだってよ!」
「おぉ!こっちだ!」
孝之わ、オーナーの部屋に入る
「あの……」
「初めてか?」
「あ…はい」
「まぁ…いい…いつから働ける?」
「あの…住み込み…無理ですか?」
「お前…わけありか?」
「………」
「ここわ、だいたいがわけありだから、よし!!」
携帯を取り出しどこかに電話をする
「あきら!!今すぐ部屋にきてくれ!!」
しばらくするとオーナー室のドアが開いた
「なんすか?」
「今日から、えっと、お前名前わ?」
「あ…孝之」
「孝之か…コイツにつけ!!あきら、頼んだ」
「はい…」
「あとマンションも一緒で頼む、住むとこ見つかるまででいい」
「わかりました」
「ありがとうございます」
荷物を持ちあきらと言う男のマンションに行く
「そこの部屋使って」
「はい。」
「自分のことわ自分でやること、お互い干渉わしない。これがルール」
「はい」
「お前…何歳?」
「18…」
「そうか、スーツとかある?」
「いえ… 金ないんで」
「なら、ここの適当に使えよ」
「はい。」
着替えて店に向かう
