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春色、恋心。

第1章 恋心と彼氏



春、それは出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。



―――――――――



沙耶はある本のそんな冒頭部分を読み、本を閉じた。




――そんなこと分かってるっての。




今は桜がひらひらと舞い落ちる春。



沙耶はつい先日、大学に入学したばかりの18歳だ。




「いいことないなぁ…」





考え事をしながらそう呟いた。


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