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大人でもない子供でもない

第1章 キス…???


大人でもない。子供でもない。

そんなお年頃の私、朝比 小春13歳…

「ねーね!小春!中学だよ!ちゅーがく!」

「ね!なんか響きがいいよね!」これから勉強とか
部活とか、先輩とか。いろいろあるなー…
そう思っていると…

「なーに言ってんの!中学つったらやっぱり
恋!こーい!!」と怜奈は、はしゃいだ。

恋…か。

「でも。小学校から一緒の人いる人ばかりだよ」と私は冷めていた…

「もー。これだから小春は!!違う学校のコもくるでしょ??そんなことも忘れたの?」

「う…うん。」怜奈に言われて改めて気づく。

新しい友達…つくらないと。もう中学生になって3日目
なのに…新しい友達作れてないよ…泣


教室に入ると 憂が話かけてきた。

「おはよー小春。元気ないね?」

「憂ちゃーん泣…どーしよー。」

泣きついてきた小春に憂が慰める

「ど…どうしたの??」
「私…クラスから、いや世界から遅れとってる…」
なにを言い出すかと思えば…っと憂は笑った。

「ふふふwそんなことないよ!なんでそう思うの?」

「だって。まだ、新しい友達できてないし
恋とか…よくわかんないし…泣」

「なーんだ。そんなことか…w大丈夫!私もだよ!」
憂は小春を元気ずけるためにいろいろ話を聞いてあげた

昼休み…


「憂ー!小春ー!一緒に弁当たべよー!」
怜奈が誘ってきたので憂は弁当箱をもって行こうとしたが、小春は

「トイレ行ってくる!」と走って行ってしまった。

小春は、憂と怜奈が待っているので急いでトイレへの道の角をまがると…

ゴツッン………誰かとぶつかってしまった。


いてて…っと言いたいのに口が塞がれていた。

((生あたたかい…この感触…なに?。))

目をあけてみると。私は男の子の下敷きになっていて

キスをしてしまっていた、と気づく時には
もう遅かった…

私はビックリして声が出なかった。
男の子も状況に気づき唇をゆっくり外した。

そして「ごめん!」と言い顔を手で隠して走って行ってしまった。

キスした。キスしてしまった。
心の中で胸がドキドキした。今までに無い胸の鼓動。

苦しくて、締め付けられる。

なんだろ…この気持ち。知らない男の子になんでこんなにドキドキするの?

わかんないよ…

13歳…始めてのキス…苦しくて、甘酸っぱい恋の色。






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