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叶わぬ恋でも君のために。

第8章 君の嘘

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「はぁーーー…。」


ベッドに潜り、天井に向かって盛大に溜め息をついた。





“仕事だから今まで拒まなかったの?”


“本当に俺のためだと思ってる訳?”


“俺のためとか言って、俺の気持ちなんかちっとも知らない癖に…。”



秀ちゃん…


これが…本心?




それに…


三日前には旅行に行くことを決めていたって…。



もしかして…


他の誰かと行く予定だったの---?



“嘘つきで、ごめん”って…
そういうこと?




私なんかと行くことを計画してたなんて…


あり得ない。





じゃあ、誰と?


…彩、さん?



彩さんと…今でも連絡取り合っているのかな…。


彩さんに誕生日を祝ってもらおうとして彩さんが急に来れなくなったとか…?


寂しさを紛らわすために私を抱いたの?








忘れたい人が居るのは…



秀ちゃんの方だった…?





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