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「いいよね？」


「う、うん…///。」


この感じ、秀ちゃんにそっくり。
さすが兄弟だ。



そんな話をしながら車は私の家に着いた。



私がお礼を言って車から降りた後、



「あ、ちょっと待って。」


後ろから呼び止められた。



「何？」



「サヤさんには…気を付けた方がいい。」


「ど、どうして？」




「サヤさんは、昔から兄貴に執着が強いから。」


「…。」



「兄貴の誕生日の日も本当はお祝いしようとしていたのに、

友達と旅行に行くことになったって三日ぐらい前に言われたらしくて…。」




三日ぐらい、前…？



「サヤさんは何か感じ取っているに違い無い。」


「サヤさん…拓実君に、何か言ってたの？」



「…まぁ…、何かあったら俺に言ってよ。」


「ちょ、教えてよっ。」


「あ、やべっ。」


拓実君は腕時計をチラッと見ると、


「こんな時間だ。
俺までサヤさんに不信に思われちゃう。」




ちゃんと明日も出勤するんだよ、と
言い残して拓実君は帰って行った。