叶わぬ恋でも君のために。
第9章 止められない想い
拓実君…。
余計なことまで教えてくれたから
悩みが増えちゃったじゃん。
「はぁーーー…。」
携帯に社長からの連絡は無いから
まだ、クビじゃないみいだけど…。
明日…どんな顔で出勤すればいいの?
眠れない…。
本当に寝不足になりそうだ。
時計を見ると夜中の2時を過ぎていた。
その時、携帯が暗闇の中で光り始めた。
♪~♪♪~♪♪
メールだ…。
相手は登録したばかりの拓実君だった。
“こんばんは。
真面目な眞子ちゃんのことだから眠れないんじゃないかと思って。
余計なことまで言っちゃって、ごめんね?”
わかってんじゃん…。
憎めない奴だな、弟君。
“済んでしまったものは仕方なし。”
たったそれだけ、上から目線のメールを送信すると
“でも、やっぱり眠れて無いじゃん。”
“たまたま起きてたの。”
“強がり。”
“強がりじゃなくて、強いのよ。”
“泣いてた癖に?”
“謝りたくてメールくれたんでしょ?
その態度は、何?”
“ごめん。”
“許す。”
“簡単だな。”
“面倒なだけ。”
“(T_T)”
フフっ…。
拓実君、なんか可愛いな。