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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

サヤさんは姿を見せなかったので
勝手に上がらせてもらった。


「ふぅーーー…。」


深く息を吐いて秀ちゃんの部屋のドアをノックした。



“ガチャ”


ドアを開けると



「眞子ちゃん!!」


秀ちゃんが、私に抱きついてきた。


「秀…ちゃん?」


「昨日は、言い過ぎた。ごめん…。」


「ううん…。」




「サヤさんに聞いたよ…。」


「…?」


「朝食は、家で食べて来るからいらないって言ったんだろ?」


サヤさん…そんな風に言ったの?



「一緒に食事するのも…嫌になった?」


「ちがっ、…。」


「じゃあ、どうして?」



本当のことを話したら…
サヤさんを問い詰めてしまうのだろうか…。



そうなったら…益々此処に来づらくなってしまう。





「あまり…サヤさんに迷惑掛けたくなくて…。」

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