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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

いつもと変わらない時間。


それがとても寂しくて。




あの日、身体を重ねた二人は…本当に


夏の思い出になってしまったのだろうか…。






秀ちゃんは取り乱すことも
感情的になることも無く、


ただただ…日々は過ぎていった。


君と出逢って丸二ヶ月が経ち
三ヶ月目の、九月に入った。


残り…四ヶ月。








女心と秋の空。


私のための言葉だろうか…。




秀ちゃんに触れたくて
触れて欲しくて仕方ない。


聞きたいことは沢山あるけど
聞いたって…仕方ない。



私は、犬のように大好きな物を目の前に置かれてお預けされているのだ。


御主人様に忠実に
余計なことは言わずに



別れるその日まで…



ただ、君の傍に居る。

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