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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

「うわっ、早く終わらせたいと思いながら俺とメールしてるんだ…。」


「いや、そういう訳じゃないけど…。」



「じゃあ、どういう訳?」


「んーーー…。

特に意味は無い。」




「はあ?!!」


廊下に響き渡る程の声の大きさだった。



「ちょっと、拓実君声大きいから。」


「何?兄貴に…
俺とメールしてること、知られたくない?」


「…違うけど。」





「眞子ちゃん、もしかして…


俺に、惹かれてる?」




「はあ?!!

無い無い無い無い、それは絶対に無い!!」



「眞子ちゃん、声でかいしっ。」


わっ、やばっ…。



「それに、その完全否定…

俺、傷付いたから。」



は?


「今日、晩飯付き合ってよ。」


「な、なんで…そうなるの?」



拓実君の発言に
きょとんとしていたその時---









「眞子ちゃん、何してるの?」





秀ちゃんが自分の部屋から顔を出した。

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