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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

秀ちゃんにデート先のお店を確認してから
柳田家を後にした。


勿論、一緒に行くなんて言語道断。


罪悪感を感じつつ…断れない自分。


秀ちゃんのことが、やっぱり好きなんだと思い知らされる。


いつもと違う場所で会うって
本当にデートみたいでドキドキする。


そんなことを思いながら約束の場所へ向かった。





少し高そうな雰囲気の和の感じのお店に着くと
既に秀ちゃんは個室で待っていた。


薄手の見慣れないジャケット姿が大人っぽくて
一瞬、見惚れてしまった。


「お疲れ、眞子ちゃん♪」

「お疲れさま。」


二人で乾杯してビールを飲み始めた。



こうして外で会うのは
あの夏の思い出作り以来だ。


色んなことを思い出して
身体も心も熱くなってきてしまった。

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