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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

「眞子ちゃん、もう酔ったの?早いね。」

「うん…。」



秀ちゃんの部屋に居る時はまだ仕事の意識があるからここまで緊張しないのに…普通は逆なんだろうけど。


目の前で優しく笑う君に心臓が騒ぎだした。


緊張を紛らわすために
少しの沈黙にも堪えられなくて


食べて…飲んで…


飲んだ。





…………………………………………………………


……………………………。





「眞子ちゃん、大丈夫?」

「だいじょーぶ♪」



「眞子ちゃん、そんなに大食漢だったっけ?」

「今日から大食漢になりましたー♪」


緊張を通り越して楽しくなってきちゃった。


「眞子ちゃん、飲み過ぎ。」


私がお代わりを注文しようとしたらそれを阻止された。


「まだ、飲みたい…。」

「明日も仕事でしょ?」


何よ、急に真面目なこと言っちゃってさ…。


「それとも何?俺に襲って欲しいの?」




/////…。




首を静かに横に振る私。


「だったら、もうおしまい。」






秀ちゃん…




もう、私に触れてくれないの…?

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