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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

「ねぇ、眞子ちゃん…。」

「何?」



「兄貴に好きって言ってみたら?」

「そんなの、振られるのわかってて言える訳無いじゃん。」


「振られてもいいから気持ちを伝えたいとか
そういうのは無いの?」


「無い。」


「うわっ、速答だね。」


「いいの、今年いっぱい傍に居られればいいの。」

「強がりなんだか、健気なんだか…。」


「ほっといてよ。
もう寝るから、おやすみ。」


「待って?」


「何よ…?」



「目を瞑って?」


「は?」



「いいから…。」


もう…何なのよ、弟君。



「ねぇ、目、閉じた?」


「…うん。」




「眞子ちゃん…?」



「…?」








「好きだよ…。」

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