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叶わぬ恋でも君のために。

第9章 止められない想い

「………………………………。」



「眞子ちゃん、おやすみ。」



ツー、ツー、ツー、






電話は切れてしまったけど



「秀ちゃん…、大好きだよ…。」


例え、電話が繋がっていたとしても
伝える相手も違うけれど


「秀ちゃん…。」



酔いが冷めていないせいか…


今の私は---



弱い。



強がりでも、健気でも無い。



ただの、泣き虫だ…。







けして、秀ちゃんには
言ってもらえることの無い言葉。




“好きだよ…。”




が耳元でこだまする。


本当に秀ちゃんに言われてるみたいで
身体が熱くなって、ちっとも眠れない。



秀ちゃんの笑顔を思い出しながら
拓実君の“好きだよ…。”を合体させて


掛け布団をぎゅ、っと抱き締め



泣きながら




君を想う。









秀ちゃんのことが…





こんなにも…






大好き。




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