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叶わぬ恋でも君のために。

第10章 君の変化

君は…私の言ったことに驚いた顔をしていた。



“寂しいよ…。”


そんなに、予想外だった?



「眞子ちゃん…、それ、本音?」


本音だったら…何?


笑い飛ばされるの?






だけど---




「寂しいに決まってるじゃない!」






もしも、笑い飛ばされたら…



好きって言ってる訳じゃない、


毎日のように一緒に居た人と離れるのが寂しいってそう言ってやる。





そこまでこの一瞬で
頭を働かせて考えたのに



君は…泣きそうな私の傍に来て
そっと、抱き締めてくれた。






「眞子ちゃん…、前にも言ったよね?

俺、眞子ちゃん離れ出来るかなって…。」



「…う、うん…。」



「本当に…出来なくなるかもしれない…。」


え…?



「もう二度と恋なんかしたくないって思ってた…。」


「秀、ちゃん…?」



「もう、俺の人生どうなったっていいって…
思ってたのに…。」



それって…?











「なんで…












なんで今更、こんな気持ちにさせんだよ!」







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