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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

部屋の中にあるいかにも高そうなオシャレなテーブルを利用してさっそく始めた…つもりだった。


「おはよう、こんにちは、こんばんは、おやすみ。これだけわかってればいいでしょ?」


「秀ちゃん…社長になったらそうはいかないのですよ…?」


「俺、社長になんかなりたくないし。」


あららら…。


「拓実が継げばいいのに。」


---うんうん、私もその方がいいと思う。


「だけど、

眞子ちゃん父さんと契約してるんでしょ?」


「え?」



「僕が少しでも頑張らないと
眞子ちゃん首なんでしょ?」


---く、首?


そんなの聞いてないし!





「僕、眞子ちゃんのこと気に入っちゃったから♪」


!!!




「眞子ちゃんのために頑張ってみるよ。」



/////





眩しい笑顔だけど---


私はこの時感じたんだ。


この人も心に傷を持ち、隠すようにいつも笑ってるんじゃないかと…。

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