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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

「うわっ、眞子ちゃん大胆♪」


なっ///


「秀司さん…手、離してもらっていいですか?」


至近距離に耐えられずにそう言うと、


「秀ちゃん、でいいよ。」


「はい?」


「僕のこと、秀ちゃんて呼んでね?」





---しゅう、ちゃん…。



何も始まってないのに眞子さんお疲れです。




そう言ったかと思えばスッと私から離れて部屋に入っていくし…。


私は軽く苛立ちながら後を追った。




「ねぇ、眞子ちゃんまずは何から教えてくれるの?」


「初対面の人と会った時の挨拶から教えます。」




「...なんかそれ、つまんなくない?」



---っ!!

つまんない言うなー!!



「ねぇ…秀ちゃん歳いくつ?」

「僕?27。」


「えー?私と同い年?」

「眞子ちゃんも27なの?何か親近感♪」


そんなニコニコと嬉しそうな顔されても…。




ってことは拓実君は私より年下かぁ。


あの落ち着き。
兄弟の性格、逆だったら良かったのにね。



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