叶わぬ恋でも君のために。
第12章 大好きだった彼のこと。
急に甦る“彼”との思い出。
すっかり…秀ちゃんのおかげで忘れていた“彼”
初めて付き合って…結婚したいとまで思った“彼”
私は二年前まで三年間、谷口智哉(たにぐちともや)という男性と付き合っていた。
同じ会社で同期だった彼は出会って二ヶ月で私に“好きだ”と言ってくれた。
真面目な私は“どこが?”と返したら
智哉は大笑いして“そーゆーとこ”って言ったっけ…。
社内では秀ちゃんには敵わないけどかなりのイケメンで女性からはモテモテだったし
どうして私なんだろう…そう思わざるを得なかった。
その時は好きじゃなかったから
…断ったんだけど。
彼を意識し始めたのは…会社の飲み会の時。
私が居酒屋のトイレから出てきた時だった。
「あれ?…なまたまごじゃない?」
小学生の時、同じクラスの女の子だった。
「噂には聞いてたけど…よく化けたものね。」
どうして…あれから何年も経つのに、未だにそんな風に言われなきゃいけないんだろう。
…思い出した…。
私を“なまたまご”って言い出したのは
この子だ。
すっかり…秀ちゃんのおかげで忘れていた“彼”
初めて付き合って…結婚したいとまで思った“彼”
私は二年前まで三年間、谷口智哉(たにぐちともや)という男性と付き合っていた。
同じ会社で同期だった彼は出会って二ヶ月で私に“好きだ”と言ってくれた。
真面目な私は“どこが?”と返したら
智哉は大笑いして“そーゆーとこ”って言ったっけ…。
社内では秀ちゃんには敵わないけどかなりのイケメンで女性からはモテモテだったし
どうして私なんだろう…そう思わざるを得なかった。
その時は好きじゃなかったから
…断ったんだけど。
彼を意識し始めたのは…会社の飲み会の時。
私が居酒屋のトイレから出てきた時だった。
「あれ?…なまたまごじゃない?」
小学生の時、同じクラスの女の子だった。
「噂には聞いてたけど…よく化けたものね。」
どうして…あれから何年も経つのに、未だにそんな風に言われなきゃいけないんだろう。
…思い出した…。
私を“なまたまご”って言い出したのは
この子だ。