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叶わぬ恋でも君のために。

第14章 会いたい。

「秀ちゃんは…部屋に居るの?」


「居るんじゃない?」



「何、その言い方。」


「…兄貴と連絡先も交換して無かったの?」



「秀ちゃんの番号…知ってる?」


「…教えてほしい?」




「…教えて…ほしい。」




「教えてあげてもいいけど…条件がある。」



「条件?」



「俺とデートして?」



「冗談やめて。」



「本気だよ。」



「…。」



「知りたくないなら別にいいけど…。」



「…。」




「このまま兄貴に会えなくなってもいいならね。」




「どういう意味?」




「俺と会うの?会わないの?」




謹慎中に拓実君と会ってることが社長にバレたら私…





「明日の18時に○○町の小舟っていう小料理屋で待ってる。詳しい住所はメールしとくから。」



「ちょっと、待ってよ…。」




「待ってるよ。

じゃ、明日楽しみにしてるからね、眞子ちゃん?
ばいばーい♪」




電話は…切られた。

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