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叶わぬ恋でも君のために。

第14章 会いたい。

「兄貴のことを思うなら…

黙って身を引くんだ…。」



「どうして?どうしてよ!」





「あの二人は今でもきっと…


胸の奥の一番深いところで


想い合って…求め合っている…。」




そんなの信じられない。



信じたくないよ---。






「兄貴は…海外に行っても…そんなに長居せずに帰国すると思う。」



「ほんと?!」





「だけど、


兄貴はきっと海外に行く前に


婚約者が彩だっていうことを知らされることになる。」



!!!



「彩は今…これから兄貴が行かされようとしている場所に居る。


親父が兄貴に後継ぎの自覚を持たせるために
会わせるのを早めたんだ。」

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