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叶わぬ恋でも君のために。

第16章 それでも君を想う。

智哉は真剣な表情で続ける。



「眞子…やっぱり俺にはお前しかいない。

眞子じゃなきゃ…駄目なんだ…。」



…これは…現実?



「眞子…


俺と結婚して下さい。」



!!!





…これは…夢?





「相変わらず、眞子は分かりやすいな…。

俺は幽霊でも幻でもないし

これは夢でもない。」




そう言いながら一歩ずつ…智哉は私との距離を縮めてくる。



至近距離まで来た智哉は
指輪の嵌めていない私の左手を取って



「…少し…遅かったかな…。」






切なそうに、そう呟いた。



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