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叶わぬ恋でも君のために。

第16章 それでも君を想う。

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週明けから…智哉は出社してきた。


「オッス、眞子。」

「…おはよう。」


「なんだ、暗いなぁ…。

やっぱり俺がビシバシ鍛えてやる必要があるな…。」


智哉は一人、うんうんと頷いている。



相変わらずスーツが似合っていてイケメンの智哉は少ない女子社員の注目の的だ。


颯爽と社内を歩く智哉に誰もが見とれていた。



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智哉と再会してから二週間が過ぎた。



智哉はもうじき
うちの部署の課長になる。


本人には言えないけど
なんて厄介なんだろう…。



智哉は毎日忙しそうだけど
一方的にくれる電話は欠かさなかった。


それはほとんど5分程度で終わり
主にくだらない内容だった。



正直…そっとしておいてほしかったけど


これが智哉の優しさなのかもしれない。


そう考えたりもした。









そんなある日のことだった。

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