
叶わぬ恋でも君のために。
第17章 切ない再会と悲しい初対面
それから数日後だった。
朝から女子社員が“今日から王子様が来る。”って大騒ぎしていた。
冷静を装っているつもりでも…
心臓はドキドキというよりも、バクバクしていた。
秀ちゃんが以前会社に来た時に何度か私を見掛けたって話してたけど
顔を合わせることはそう無いのかもしれない…。
私は仕事に集中するよう
自分に言い聞かせていた。
だけど---
静かなオフィスには噂話がよく耳に響く。
“王子様、今社長室に居るらしいよ”
“私、さっき見ちゃった。”
“どうだった?やっぱりイケメン?”
“もう、相当なイケメン。”
“えー、いいなぁ…。”
“でもさぁ、何でだか知らないけど
見たことの無い女の人も一緒だったんだよね”
“え?それって前から噂になってた
婚約者なんじゃない?”
---パソコンのキーボードを叩く
私の指が止まった。
朝から女子社員が“今日から王子様が来る。”って大騒ぎしていた。
冷静を装っているつもりでも…
心臓はドキドキというよりも、バクバクしていた。
秀ちゃんが以前会社に来た時に何度か私を見掛けたって話してたけど
顔を合わせることはそう無いのかもしれない…。
私は仕事に集中するよう
自分に言い聞かせていた。
だけど---
静かなオフィスには噂話がよく耳に響く。
“王子様、今社長室に居るらしいよ”
“私、さっき見ちゃった。”
“どうだった?やっぱりイケメン?”
“もう、相当なイケメン。”
“えー、いいなぁ…。”
“でもさぁ、何でだか知らないけど
見たことの無い女の人も一緒だったんだよね”
“え?それって前から噂になってた
婚約者なんじゃない?”
---パソコンのキーボードを叩く
私の指が止まった。
