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叶わぬ恋でも君のために。

第18章 君のためにできること。

「私から社長にお願いしたのよ。」


クスッと笑う彩さん。






私は…笑えない。







「秀司には反対されたの…。」


…え…?


「俺が全部教えてやる、俺が居るんだから
生田さんに頼むことなんかないって…。」



…秀…ちゃん…?



「秀司、本当に優しいの。」



彩さんは私の前で、いまだに俯いたまま言葉を発しない秀ちゃんの腕に自分の腕を絡めた。







「でも…秀司さんが反対されてるなら…。」



私がそう言った時だった。









「いや…俺からも…お願いするよ…。


生田さん…。」

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