テキストサイズ

叶わぬ恋でも君のために。

第19章 表の顔と裏の顔

------------

-------

----



「今日は付き合ってくれてありがとう。」


「いいえ…。」



「眞子ちゃんって…本当にお人好しね。」


「え?」



今のはいい意味なのかな?



「これからもよろしくね?」


「…こちらこそ…。」



彩さんに差し出された手を…静かに握った。


「それじゃ、私は秀司に会いに行かなきゃ…。

またね、眞子ちゃん。」


「…また…。」



彩さんは歩き出してすぐに「あっ、」と言って
私の方に振り返った。



「秀司に言っておくね。

眞子ちゃんと仲良くなったって。」




そう言うと
大きく手を振って帰って行った。









この時---




彩さんが何を考えていたのかなんて
知る由もなかったんだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ