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叶わぬ恋でも君のために。

第19章 表の顔と裏の顔

「断りたければ…断ってもいいよ?」


え?



遠回しに、辞めてほしいって言ってるのかな…。




「…。」



あの時どうして“俺からも頼むよ”って言ったの?


彩さんの希望だから?




「…やっぱり…私じゃダメだったのかな…。」



やっと自分の口から出た言葉は
弱気なものだった。





秀ちゃんは…


また一歩私に近付いて



「ダメじゃない。


ちっともダメなんかじゃ無いよ…。」



そう言って…



私の頭の上に
温かくて大きな手を乗せた。

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