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叶わぬ恋でも君のために。

第20章 君のためについた嘘。


「…あのさ、アイツ…。」


アイツ?



「谷口君…優しそうだね…。」



「…うん…優しいよ…。」



間違ったことは、言ってない。




「仕事はできるし…見た目も中身も言うことなしだね…。」


「…うん…。」



確かにそう思う。



それが、なんだというのだろう…。


秀ちゃんだって…




「羨ましいよ…彼が。」


…?




「自分の気持ちに正直で、いつも前向きで…

好きな人の傍に居られるんだから。」

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