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叶わぬ恋でも君のために。

第20章 君のためについた嘘。

「結局アンタは自分が一番なんだよ。


眞子の気持ちは二の次なんだ…。



別れたのもアンタの勝手、
今回こうやってここに来てるのもアンタの都合だ。


社長や婚約者にこのことがバレて辛い思いをするのは誰だ?眞子だろ?


クビにだってなりかねない。



第一、眞子がまだアンタのことを好きかどうかもわからないのにこんな行動に出るなんて


随分な自信だな…。」





「…眞子ちゃんが…クビになっても…俺が責任を取る…。」




「だ、か、ら、それが身勝手だっていってるのにわかんない人だなぁ…。


眞子が仕事辞めたいって一言でも言ったか?

クビになってもいいから一緒になりたいって言ったのかよ。


一人で先走ってんじゃねーよ。」










智哉がそこまで言い終えると秀ちゃんは…







「自信なんか無かった…。


ただ…素直になりたかっただけだ…。





だけど…ついさっき…






もう好きじゃないって…






好きじゃないって…







振られたから…。」










泣きそうな顔で












笑った。

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