叶わぬ恋でも君のために。
第21章 自分のために。
秀ちゃんは、そこまで話終えると
喉が乾いたのかアイスカフェラテを一気に飲み干した。
空いたグラスに目を向けながら
再び秀ちゃんは口を開いた。
「亡くなった母さんと…
親父とサヤさんには申し訳ないし
沢山の人を巻き込んでしまったけど…
俺は今、最高にすっきりしてる。
とっても気分がいいんだ。
やっと…自由になれた。
眞子ちゃんの“彼”のおかけだね♪
…悔しいけど…。」
そんな言葉でさえ笑って話す君。
今、何を考えているの?
「…せっかく自由になれたのに
一番大切な人には
もう好きじゃないって言われちゃったし…。
俺は今から一人で
人生をやり直そうと思ってる。」