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叶わぬ恋でも君のために。

第22章 君と生きる。

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甘い香りが漂う
お洒落なカフェに辿り着いた。


そこは…私のマンションと会社の中間あたりで
自宅から徒歩で行ける場所。


何度か立ち寄ったことはあったけど
最近は来ていなかった。


ガラス張りの店内は中がよく見える。








カウンターの中には


私の大好きな人が立っていた。








女性のお客さんと楽しそうに笑っている君。




もう、私のことも…吹っ切れちゃったの?





ちょっと不貞腐れた顔で見つめていると
君とバチッ、と目が合った。



お客さんをほったらかしにして店の外に駆け寄ってくる君。



「眞子ちゃんっ!

どうして?え?

もしかして、会いに来てくれたの?」




「…コーヒー、飲みに来ただけだから。」





…馬鹿…。



…眞子…素直になって…。

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