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叶わぬ恋でも君のために。

第22章 君と生きる。

「…そっか…。」


一瞬だけしょんぼりする秀ちゃん。


「じゃあ、いらっしゃいませ♪中へどうぞ♪」



そう言って
店内へ誘導してくれた。


店内は以前来た時と違って
若い女性のお客さんが増えていた。


もしかして…秀ちゃんを狙って?



席はカウンターしか空いてなくて、さっきまで秀ちゃんが話していた綺麗な女性の隣に案内された。




「カフェラテにする?」


「…うん…。」


私の好きな飲み物を覚えてくれているだけで
隣の女性にこの会話を聞いてもらえただけで


心が落ち着いてきた。




それなのに---






「ちょっとぉ、お兄さんの彼女?」


甘えた声で秀ちゃんに話し掛ける女性。



やっぱり




イライラする。




ここは、ホストクラブじゃないっつーの。










「そう、彼女です。

だから、この人に手を出さないで下さいね。」











あ…




お店の大事なお客さんなのに


やってしまった…。

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