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叶わぬ恋でも君のために。

第22章 君と生きる。

「そんなに焦っちゃって…そんなに俺が脅威?」


智哉はここ最近で一番楽しそうだ。



「何もしてないよ。
ただ、君をからかっただけだ。


俺のことを“鬼上司”ってメールした仕返しだ。」





智哉は鞄を持って私の所へ来て


「お疲れ、眞子。」


そう言って私の肩をポンポン、と叩いて帰って行った。



智哉の口角が左右上がりきっているのを
私は見逃さなかった。






益々膨れっ面の秀ちゃん。





「何でメールの内容知ってんだよ?」



「…ごめんね、覗かれちゃったの…。」



「隙がありすぎだろ?肩まで触られてさ…。」




「…ごめんなさい…。」

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