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叶わぬ恋でも君のために。

第5章 好きになってはいけない人

2ヶ月目も中旬に差し掛かかっていて
その日は真夏日でとても暑い日だった。


「ねぇ、眞子ちゃん。」

「何?」


「今日、花火大会あるの知ってる?」

「そうだったっけ?」


「一緒に行かない?」

「!!えっ?」


「そんなに驚くこと?」


余りの驚きっぷりに秀ちゃんは苦笑いだ。



「秀ちゃん外に出ることあるの?」

「フッ…そりゃあ、あるよ。」



---いつ、どこに出掛けてるの?


未だに秀ちゃんは謎の男だ。



「眞子ちゃん浴衣持ってる?」

「あるけど…。」


「じゃあ、夕方早目に帰って着替えてから○○駅に来てよ。」

「○○駅?」


秀ちゃんの口から駅名が出てくることも驚きだ。

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