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叶わぬ恋でも君のために。

第5章 好きになってはいけない人

花火って…


こんなに悲しくなるものだったっけ…。



秀ちゃん…


どんな想いで毎日を過ごしているの?


君の人生は誰のためにあるの?





私が今任されている仕事で成果を出した時、


君は---



幸せになれる?





私、この仕事…







「花火、綺麗だったね♪」

「…うん…。」


「クライマックスの時なんか凄かったね?」

「うん…。」



「…。」


秀ちゃんに手を引かれながら人混みを歩いていると、君は急に立ち止まって振り返った。



「ねぇ、眞子ちゃん…。」


「…?」



「眞子ちゃんと

沢山楽しい思い出、作りたいな♪」



え?




「眞子ちゃんと、夏の思い出を作りたい…。」



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