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叶わぬ恋でも君のために。

第2章 仕事に生きる。

私が現在勤めているのは大手の企業で
私をいじめていた人は皆、私の変貌っぷりに驚く。


私は別に不細工でも頭が悪いわけでもなかった。
どちらかと言えば子どもの頃から可愛いかったし優秀だった。


だけど、


“目立つ程いじめられる”

“これ以上目立ちたくない”


その思いが私を地味にさせ
テストでも小学生まではわざとに悪い点を採った。


中学では内申点を考慮しながら、トップにならないようにうまく調整した。


そして高校受験。


私は皆が受からないようなトップレベルの高校に受かった。




高校に入ってからはありのままの自分で過ごしてそれなりにはモテた。


私を知っている人は周りに一人も居なくなり、いじめられることも無かった。



だけど、恋をする気分にはしばらくはなれなかった。


いじめられた過去があるせいか、どうも心から人を信じるということができない。


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