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叶わぬ恋でも君のために。

第7章 恋人迷路

次の日の朝、寝た時と同じ状態のまま目が覚めた。


秀ちゃんの胸にうずくまっていた私が顔を上げると秀ちゃんもたった今起きたみたいで


「眞子ちゃん、おはよう♪」


そう言って私をぎゅうー、っと
抱き潰されるんじゃないかと思う程に抱き締められた。


「秀ちゃん…ちょっと、痛い…。」


「ごめん、ごめん。
あまりにも眞子ちゃんが可愛いくて♪」




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朝からずっと、そんな調子のまま
私達は朝食を済ませて10時にホテルを出た。


とは言っても今夜も同じホテルに一泊するのだけど。


ただ…部屋は別々だ。






秀ちゃんに手をつながれて20分程歩くと
近くの河川敷にたどり着いた。



「今日はここで花火大会があるんだ♪」


花火…。




「今夜は遊園地で過ごすから♪」


「遊園地?」



「観覧車から花火を見ることができるんだ♪」


「観覧車、って混んでるんじゃ…。」



「今夜は会員限定の日だから大丈夫だよ♪」


「会員限定?」



「そう♪お金持ちばかりが集う日さっ♪」

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