
鍵のない手錠
第1章 春
やばい
俺は泣きそうだ
瑛と離れ離れになっちまう
こんなに可愛い瑛を一人にして
俺のそばから離れて
二人別々に生きて行くんだ
俺の目をじっと見て
ニコっと笑う瑛に見とれながら
俺は横にあった大きなボストンバッグを持って立ち上がった
立ち上がると本当にこれで終わりな気がして
俺はまた隆司の腕をとっていた
「手紙書くから、俺・・!」
「瑛すぐ忘れそー。たまに日本帰ってきたら、お前に会いにくるよ。」
「そしたら・・そしたら、ゲームしよ!な?」
「ゲームー?はぁー?俺はチューしたいな。」
「ばか。俺キスあんまり好きじゃ・・・」
好きじゃない
そう言われるのが不満で
細身の瑛を壁に追い詰めて
キスをした
舌を絡めたことはない
チュッてただの軽いキス
本当はそれ以上したい
兄貴みたいに
俺もたくさん瑛に触りたい
けど、あんまり瑛が細いから
壊れそうで
嫌われたくなくて
引っ越す今日まで、キスしか進展はなかった
まあ、瑛は進展なんて
考えてもないだろうし
・・・・はぁ
こんな感じだったっけ
学校に行く道のりで
いつもあの日のことを思い出す
早く瑛を迎えに行かなきゃ
俺は立ち止まってられねぇ
今やるべきことをするんだ
そう思うといつもの俺に戻れる
「隆司、顔が怖いって」
「うるせーよ。」
高校生の春
キラキラはしてない
瑛がいないから
・・・二年になってから
瑛から手紙も返事もなく音信不通になったから
だけど、俺は鬼のように日々を駆け回っていた
俺は泣きそうだ
瑛と離れ離れになっちまう
こんなに可愛い瑛を一人にして
俺のそばから離れて
二人別々に生きて行くんだ
俺の目をじっと見て
ニコっと笑う瑛に見とれながら
俺は横にあった大きなボストンバッグを持って立ち上がった
立ち上がると本当にこれで終わりな気がして
俺はまた隆司の腕をとっていた
「手紙書くから、俺・・!」
「瑛すぐ忘れそー。たまに日本帰ってきたら、お前に会いにくるよ。」
「そしたら・・そしたら、ゲームしよ!な?」
「ゲームー?はぁー?俺はチューしたいな。」
「ばか。俺キスあんまり好きじゃ・・・」
好きじゃない
そう言われるのが不満で
細身の瑛を壁に追い詰めて
キスをした
舌を絡めたことはない
チュッてただの軽いキス
本当はそれ以上したい
兄貴みたいに
俺もたくさん瑛に触りたい
けど、あんまり瑛が細いから
壊れそうで
嫌われたくなくて
引っ越す今日まで、キスしか進展はなかった
まあ、瑛は進展なんて
考えてもないだろうし
・・・・はぁ
こんな感じだったっけ
学校に行く道のりで
いつもあの日のことを思い出す
早く瑛を迎えに行かなきゃ
俺は立ち止まってられねぇ
今やるべきことをするんだ
そう思うといつもの俺に戻れる
「隆司、顔が怖いって」
「うるせーよ。」
高校生の春
キラキラはしてない
瑛がいないから
・・・二年になってから
瑛から手紙も返事もなく音信不通になったから
だけど、俺は鬼のように日々を駆け回っていた
