
鍵のない手錠
第2章 日常
「何お前。また振られたの?」
なんとなくそう弘大に言うと
弘大が俺に抱きついてきた
「もー!!瑛ちゃん、冷たいー!!俺のこと慰めてー」
「ちょ、や、そんな抱きつくな!!ちょ、颯介、さん」
がっつり大きな犬に
押し倒されそうな瑛をみてため息をつく
「瑛が細すぎ。おら、弘大。やめとけ。瑛ちゃん嫌がってる」
そう言って引き剥がすと、今度は颯介さんに抱きついて
俺が引き剥がすついでに2発殴ってやった
「いっ、・・・痛ってー!瑛ちゃん、まじひでぇ。今日の合コン出席決定」
「は?!俺今日はパス。颯介さんと行ってこいよ」
「うちのマスコットだから、瑛ちゃん来ねーと女が集まらねーの。」
そう言ってふくれる弘大をみて
俺はため息をつく
嘘つけ・・・
弘大も颯介さんも
なんかのイケメングランプリ
2位と3位だったくせに。
モテモテじゃねーか
俺なんか
女とキス・・・できねーし
女で勃起・・・しねーし
いろいろ言われてんのは知ってっけど
本当は
童貞
だし。
・・・隆司とキスしたことなんて
遠い昔だけど、あんな風に抱きしめて安心してぇ
そう思っていると
知らぬ間に涙が出そうになる
そのままギュッと目をつぶると
肩を引き寄せられた
「瑛?顔赤い。どした?」
「な、なんでもない!颯介さん、早くラーメン・・」
「なんだこいつ、腹へって顔赤くなんのか?かわいー」
なんでもない日常
颯介さんが俺を甘やかしてるって
弘大が怒りながら
俺にも弘大さん、って呼べって
ぶつぶつ言いながら
3人で歩く
ずっと一緒。そう信じてやまなかった
幼馴染の姿はなくて
この春って季節はいつも心が落ち着かなかった
なんとなくそう弘大に言うと
弘大が俺に抱きついてきた
「もー!!瑛ちゃん、冷たいー!!俺のこと慰めてー」
「ちょ、や、そんな抱きつくな!!ちょ、颯介、さん」
がっつり大きな犬に
押し倒されそうな瑛をみてため息をつく
「瑛が細すぎ。おら、弘大。やめとけ。瑛ちゃん嫌がってる」
そう言って引き剥がすと、今度は颯介さんに抱きついて
俺が引き剥がすついでに2発殴ってやった
「いっ、・・・痛ってー!瑛ちゃん、まじひでぇ。今日の合コン出席決定」
「は?!俺今日はパス。颯介さんと行ってこいよ」
「うちのマスコットだから、瑛ちゃん来ねーと女が集まらねーの。」
そう言ってふくれる弘大をみて
俺はため息をつく
嘘つけ・・・
弘大も颯介さんも
なんかのイケメングランプリ
2位と3位だったくせに。
モテモテじゃねーか
俺なんか
女とキス・・・できねーし
女で勃起・・・しねーし
いろいろ言われてんのは知ってっけど
本当は
童貞
だし。
・・・隆司とキスしたことなんて
遠い昔だけど、あんな風に抱きしめて安心してぇ
そう思っていると
知らぬ間に涙が出そうになる
そのままギュッと目をつぶると
肩を引き寄せられた
「瑛?顔赤い。どした?」
「な、なんでもない!颯介さん、早くラーメン・・」
「なんだこいつ、腹へって顔赤くなんのか?かわいー」
なんでもない日常
颯介さんが俺を甘やかしてるって
弘大が怒りながら
俺にも弘大さん、って呼べって
ぶつぶつ言いながら
3人で歩く
ずっと一緒。そう信じてやまなかった
幼馴染の姿はなくて
この春って季節はいつも心が落ち着かなかった
