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どう見ても猫。

第2章 見知らぬ男。











「んん…、眩しい…」


瞼を閉じているはずなのに痛いくらいに差し込んでくる朝日に思わず眉を顰めて起き上がる。


──昨日カーテン、開けたまま寝たっけ…?


カーテンが閉まっているはずなのに眩しすぎると首を傾げて窓に目をやる俺は、思い出せずに記憶の中を泳ぐ。


結局少ししても思い出せないので、大したことじゃないと考えるのをやめて寝室を出た。


──なんだか良い匂いがする


くんくん、と漂う匂いを嗅ぐと洋風な甘いいい香りが鼻をついた。

なんの匂いだろう?なんてのは、寝起きの頭では結論に至らず再び考えるのを辞める。
寝起きなんて、そんなもんだ。


「やっと起きたか、おはよう」


ソファに腰を下ろし、くあと欠伸をひとつ。


「うん、おはよう、…」


今日は天気がいいね。そう続けようとした俺の思考は不意に停止する。

これは寝起きだからじゃなくて、

なんだか今ありえない事が起こった気がしたから、だ。




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