どう見ても猫。
第2章 見知らぬ男。
今年から社会人となり一人暮らしを始めた俺の家には、朝も夜も俺だけしかおらず、
最近たまに、家に帰ってきたら他愛もない会話を誰かとしたいなぁ。なんて思い始めたところだ。
なのに、今のは…?
誰もいないはずの俺の家で確かに
「おはよう」と。
誰かが俺に挨拶をしたのだ。
──心霊系?やめろよ、怖い。
声がした方向はおそらくキッチン。
声は男だった。男の幽霊なんて怖いだけじゃん、最悪だ。
幽霊やゾンビだとかそういった脅かしが得意ではない俺は微動だにせず思考をぐるぐる回すしかできず、なかなかキッチンへ目もやれない。
だって声は確かにした。
──しかも俺、それに応えちゃった…
考えれば考えるほど背筋が凍るような感じがして、寝起きだなんてもう関係なくなっていた。
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