無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「さて…帰るか」

…はい？
「…え…の？」
声が掠れてしまった。

「ゴホッ、んんっ…帰るの？」

ツイと身体を離したケィシの顔を見ると、嬉しそうだった。ものすごく嫌な予感がする。

「帰るさ。それともお前はこんな所でイヤらしい事がしたいのか？
オフィスのあるビルの真ん中で発情した匂いをプンプンさせて、イヤらしい女だな」

やられた。こんなにも疼く状態で中途半端にするのが狙いだったのか。
クゥ〜！Ｓ悪魔！

ポン。頭に手のひらが乗せられた。

「これに懲りたら二度と空想上のモノの名でなど呼ぶなよ？


―――悪魔たる俺を、よりによってカッパとは」

“エロガッパ”

エロじゃなくてカッパの方を根に持ってたァァァ！！